好きな人と結婚したら、2人でいろいろな場所に旅行するのが夢でした。旅行とまでいかなくても、毎日の生活すら2人の生活になるのが楽しみでした。
結婚した時、私は26歳、夫は28歳でした。まだまだ旅行もしたいし、結婚後は専業主婦になって家の事や食事をきちんと頑張りたいとずっと思っていました。
夫と私のこの考えは共通していて結婚後しばらくは2人で楽しく暮らしたかったのですが、周りはそう思ってはいなかったのです。よく言われることですが、「結婚=子作り」ということです。
夫の実家に帰れば姑が
「子ども、子ども、子どもはどうするの?」
「孫の面倒は見るわよ、早くしなさい。」
そして、私たちよりも3年も早く結婚した義妹夫婦に対してもすごいのです。
「あなた(義妹)病気なの?早く子供作りなさい!病院へ行きなさい」
と会うたび家族の前で叫びます。
この件もあり、先に結婚した義妹夫婦よりも先に子どもを作るわけにはいかないと思ってしまいました。義妹に対しての姑の暴言も不愉快ですし、先に私たちが子どもを作ったら姑は可愛がり過ぎてストレスになると確信したからです。
自然な流れで妊娠したらそれは幸せですが、この環境下だったので私は子どもをしばらく作らないと決めました。
それからも姑はみんなで飲食店へ行っても座るなり「子どもは?病気なの?出来ないの?」と私たち夫婦にも聞きました。お店の主人や他のお客さんも手を止めて私たちの席を見ます。
毎回そうです。もう本当にストレスでしたし恥ずかしかったです。
夫は普通の人なのに、どうして姑は異常なことをするのだろう、この人に子どもが出来ても抱かせたくないとまで思いました。とにかく私たちからは子どもはしばらく待っておきますと伝えました。
そのうちに義妹夫婦に待望の子供が出来ました。私もホッとしました。義妹が本当に子どもが出来ないようなら姑に傷つけられて耐えられないと思ったからです。さらに、これで私たちだけに子どもが出来たら義妹夫婦との仲も悪くなりそうだったので安心したというわけです。
姑の初孫に対しての溺愛ぶりもすごかったので、初めての孫が私たちの子どもでなくて本当に良かったと思いました。
そのうちに私も出産しました。適度に距離をもって接していましたが、とにかく生んだ当日、産院に8時間も居つづけた姑だったので病院でも有名でした。産院のスタッフさんたちに同情され勇気づけられました。
結婚したからすぐに子作りという人もいるともいますが、まずは結婚して2人の生活も初めてなのです。2人の生活を一から作っていくことが先です。自然な流れでの妊娠は良いのですが、周りがとやかく言うことではないと思います。ましてや微妙な関係になりがちな嫁姑間では本当に神経を使って欲しいと思います。
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